授業のテーマと到達目標
「現在日本の政策課題とその解決」をテーマとして,受講者がグループワークを通じて,自分たちで問題設定を行い,その解決策を検討する作業を進めていく.到達目標の第一は,現在の日本政治,社会,経済についての理解を深め,政治学,行政学の知識を用いて,具体的な検討を行う思考力を養うことである.第二は,自分の考えを他者に分かりやすく伝えるとともに,他者の考えに対して自分の考えを示していく,学術的なコミュニケーション能力を養うことである.
授業の概要と計画
参加者を三つの班に分ける.
報告班が司会進行(時間管理を含む;1秒単位で厳密でなくともよい)を行う.
1. 報告担当班の報告(30分).
何を課題として設定するか;その問題を解決することがなぜ,日本にとって重要なのか
なぜそうした課題が生まれてきたのか;原因を探求する;因果関係の解明
それに対していかなる解決策がこれまで提示されてきたのか.それではなぜうまくいかないのか
どのような新たな解決策を提示しようとするのか.
* 報告にあたっては配付資料かスライド(パワーポイントなど)のいずれかを用いること
2. 報告しない二つの班からの疑問や問題点の提示
班としての検討(15分)
疑問や問題点の提示(各5分;10分)
3. 報告班からの応答(検討とあわせて15分)
4. 報告をしない二つの班からの再反論(各5分;10分)
5. 教員が最後に評価とコメントを示す(5分)
第二回の報告においては,一週間前に何を課題として設定するのかについて,事前に告知を行う.したがって他の班も,その課題について事前に調査を行い準備をすることになる.当日は,検討時間の15分を省く代わり,疑問・問題点の提示を各12分とする.
班のメンバー替えを行った上で,同じことをもう一度繰り返す.
個々人ごとに最終レポートを書く.班内での準備作業を含めて,班としての検討と,自分自身の考えの相違などを述べる.