神戸大学・院・行政学11

講義の目標

現代日本の政治および行政に関する先行研究の講読を通じ,つぎの三つの目標を目指す.

第一に,現代日本政治・行政についての知識や情報を増大させること.第二に,政治学の実証分析として適切なリサーチデザインがいかなるものなのかを,実際の研究を通じ理解すること.第三に,研究動向を理解し,さらなる研究の進展の余地がどこにあるかを見つける能力を伸ばすこと.

進め方

大きく分けて二つの部分からなる.第一部は文献講読である.毎回,近年出版された日本政治・行政に関する主要な業績を一つ取り上げる.各回の講義では,報告者を定めず,ディスカッションを進めていく.特に提出は求めないが,ディスカッションに向けて取り上げるべき論点や疑問点については,メモを用意した上で講義に臨むこと.また,課題文献のコピーは用意しないので,各自で用意されたい.

第二部は,レビュー論文の執筆と検討である.講読した文献をもととして,各自が「現代日本政治・行政の分析の現状と展望」に関するレビュー論文を執筆する.それを参加者全員で共有し,研究動向の理解と展望の仕方について,検討を行う.

講義計画と課題文献

導入

渡部純(2010)『現代日本政治研究と丸山眞男』勁草書房.

市民

坂本治也(2010)『ソーシャル・キャピタルと活動する市民』有斐閣.

議員・政党(1)

斉藤淳(2010)『自民党長期政権の政治経済学』勁草書房.

議員・政党(2)

小宮京(2010)『自由民主党の誕生』木鐸社.

執政(1)

高安(2009)『首相の権力:日英比較からみる政権党とのダイナミズム』創文社.

執政(2)

上川(2010)『小泉改革の政治学』東洋経済新報社.

政策過程(1)

手塚洋輔(2010)『戦後行政の構造とディレンマ』藤原書店.

政策過程(2)

西村弥(2010)『行政改革と議題設定:民営化にみる公共政策の変容』敬文堂.

地方政治(1)

砂原庸介(2011)『地方政府の民主主義』有斐閣.

地方政治(2)

三田(2010)『公共事業改革の政治過程』慶應義塾大学出版会.

地方政治(3)

河村和徳(2010)『市町村合併をめぐる政治意識と地方選挙』木鐸社.

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