京都大学・公共政策大学院・量的分析16

  • 講義の概要・目的

量的なデータに基づいて,政策分析を行えるようになるよう,実践的に,データ分析に取り組んでいく講義である.統計ソフト(Stataを講義では用いるが,それ以外でも構わない)を用いて,統計分析を実際に実施していく.

統計学そのものについては,他の講義に譲る.政策分析の視点そのものについても,他の講義に譲る.

ただし後者に関しては,この講義は,京都府政策企画部との連携を試みるので,それを通じて補完する.政策活動について府職員からの知見の提供,分析内容にかかわるデータの提供の可能性,分析結果に基づく政策提案を知事に直接提示する機会が設けられている.積極的な参加をお願いしたい.

  • 到達目標

自身のリサーチクエスチョンを立て,仮説を構築し,量的なデータの収集と統計分析を通じて検証することができるようになること.

  • 授業計画と内容
  1. 回帰分析とは何か
    • 4月13日;統計ソフトを使ってみる;データの入力の仕方,ログの取り方,ファイルの操作の仕方,変数の扱い方
    • 4月20日;相関と回帰を実感する;サンプルデータを分析しながら,両者の違いを捉える
    • 4月27日;重回帰分析を理解する;統制変数を入れることにどのような意味があるのか,実際の分析を通じて理解する
  2. 問いの立て方と仮説の構築
    • 5月11日;課題文献=伊藤修一郎『政策リサーチ入門』第1章と第2章に基づくディスカッション
    • 5月18日;各自が問いを持ち寄り,仮説を構築していくワークショップ
    • 5月25日;伊藤修一郎『自治体政策過程の動態』第2章,第4章ならびに伊藤氏のデータセット(http://www-cc.gakushuin.ac.jp/~20120085/EHA.html)を検討する.
  3. データの収集
    • 6月1日;データセットの構築;どのような形でどのようなデータが入手できるか,情報を共有する
    • 6月8日;データの記述統計;データの分布などを伝えるために,どのような表や図を作成するとよいかを理解する
    • 6月15日(予備日=進捗状況によって内容を調整する)
  4. 仮説の検証と報告
    • 6月22日;検証のための分析手法の確認;仮説とデータに応じ適切な検証方法を確認する
    • 6月29日;各自の作業を通じて出てきた問題点に基づくワークショップ
    • 7月6日;分析結果のプレゼン1
    • 7月13日;分析結果のプレゼン2
    • 7月20日;分析結果のプレゼン3
  • 履修要件

統計分析の実習を行うため(PCの台数が20台のため),原則として人数を20名に制限する.ただし自分のPCを持ち込む者がいる場合は,25名まで受け入れる.初回講義の際に状況を確認の上,人数が超過している場合は,抽選により履修者の決定を行う.

  • 成績評価の方法・観点及び達成度

3回課す小レポート(各15点)と,最終レポート(55点)の内容に基づき評価する.小レポートは,上記授業計画の1から3の作業についてまとめたもの,最終レポートは4の結果をまとめたものを中心に,自身の考察を加えたものを求める.

 

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