京都大学・学部・行政学15

経済学部試験問題

問題 次の問1および問2に解答せよ.解答の順序は問わないが,冒頭に問番号を明記しなさい.配点は問1が60点,問2が40点である.

問1 官庁Aと議会Lによる政策形成ゲームを考える.官庁,議会の双方とも政策結果xから効用を得る.それぞれが最も好む理想点xA, xLから,政策結果xが離れるほど効用は減少するので,と表現できる.計算の便宜のため,xL=0, xA≧0とする(一般性は失われない).また,現状をx0とする.

このとき,次の二つの政策形成における権限配分の下で,いかなる政策帰結pが生じるか,部分ゲーム完全均衡の解を求めなさい.その上で,二つの権限配分の違いがいかなる政策帰結の違いをなぜもたらすのか,検討を加えなさい.

  • 官庁Aが現状に対する政策案pAを提示し,議会Lがそれを採決するか否決するかを決める.採決すれば帰結はpAであり,否決した場合はx0である.
  • 官庁Aが政策変更を開始するか否かを選択する.政策変更が開始された場合は,議会Lが最終的な政策pを決める.開始されない場合は現状が維持される.

 

問2 情報共有型組織と機能特化型組織の違いについて述べた上で,日本の行政組織の特徴を,これらの概念を用いて,日本の民間企業との比較も加えて,説明しなさい.

 

法学部試験問題 

問題 次の問1および問2に解答せよ.解答の順序は問わないが,冒頭に問番号を明記しなさい.配点は問1が40点(各小問10点),問2が60点である.

問1 次の語句について簡潔に説明しなさい.

提案権には七分の利

国家安全保障局

首相の大統領制化

アカウンタビリティとリスポンシビリティ

 

問2 情報共有型組織と機能特化型組織の違いについて述べた上で,日本の行政組織の特徴をこれらの概念を用いて説明し,さらに,そのことが日本の行政組織の編成や公務員制度にどのような影響を与えてきたと考えられるか述べなさい.